日本物理学会-日本医学物理学会第2回合同シンポジウム

「物理学と医学の融合-医学物理士を取り巻く実状と今後」


開催にあたって

がんは日本人の死因第1位の疾患であり、その治療法の一つに放射線治療があります。昨年度末に開催した第1回合同シンポジウムにおいて、がん治療の主軸として、放射線治療が位置付けられていること、また、その急速に進歩を遂げている高精度の放射線治療を安全に提供するには、最先端技術を十分理解した人材が不可欠であることが主張されました。それには、理学、工学、医学、保健学等、さまざまな分野の力を持った若い人材が必要とされています。
今回の合同シンポジウムでは、若手の研究発表を中心とした形式を取り、その中で物理と医学が非常に密接に関係を持っていることを実感して頂きたいと思います。現在、皆さんが取り組んでいる研究テーマが、他の新たな学問にも大きく貢献し、幅広い柔軟性を兼ね備えていることを知って頂けることを願い、今回のシンポジウムを開催します。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

日時: 平成20年11月22日(土)
シンポジウム10:30-16:30 キャリアカフェ(懇親会)17:00-19:00
場所: 立教大学4号館4402教室
主催: 社団法人日本物理学会、日本医学物理学会
協賛: 立教大学、日本放射線腫瘍学会、順天堂大学がん生涯教育センター
内容: 医学物理分野の情勢、物理系出身者が医学系に進出するにあたって必要な情報提供、医学系研究者との交流等
形式: 基調講演/口頭発表/討論/キャリアカフェ(懇親会)
対象: ポストドクター、大学院生を含む物理系・医学系研究者


プログラム    (ポスター)

◆開会挨拶 10:30-11:00
日本物理学会会長 二宮正夫 氏
日本医学物理学会会長 金井達明 氏
立教大学理学部長 佐藤文廣 氏

◆基調講演 11:00-12:00
座長: 立教大学 小泉哲夫 氏
「社会経済的価値の増進が期待される医学物理領域」大阪大学 田倉智之 氏
「立教-順天堂大学の取り組み」 順天堂大学 唐澤久美子 氏、 立教大学 栗田和好 氏

昼食 12:00-13:00

◆基調講演 13:00-13:30
「日本のがんと放射線治療」 東京大学 中川恵一 氏

◆口頭セッション 13:30-15:05
座長: 東京大学 下浦享 氏
13:30-13:55: 「放射線シミュレーション」 首都大学東京 齋藤秀敏 氏
13:55-14:20: 「放射線治療と計測」 独立行政法人放射線医学総合研究所 松藤成弘 氏
14:20-14:40: 「医学物理士を目指して」 順天堂大学 石井健一、川嶋基敬
14:40-15:05: 「医療画像と放射線治療」 国立がんセンター東病院 西尾禎治 氏

休憩:15:05-15:20

◆討論 15:20-16:05
モデレータ: 国立がんセンター東病院 西尾禎治 氏
パネリスト: 大阪大学 田倉智之 氏、東京大学 下浦享 氏、首都大学東京 齋藤秀敏 氏、独立行政法人放射線医学総合研究所 松藤成弘 氏

物理系がどのような活躍ができるか、どうやって医療の分野に行くか等、フリーディスカッションを行います。

◆アナウンス 16:05-16:20
国立がんセンター東病院 西尾禎治 氏

◆主催者あいさつ 16:20-16:30
キャリア支援センター長 栗本猛 氏

◆キャリアカフェ(懇親会)
時  間: 17:00-19:00
場  所: 立教大学5号館地下1F コモンルーム
参加費: 3000円

≪キャリアカフェとは?≫
通常のパーティ形式の懇親会とは異なり、サイエンスカフェ形式(アルコール付きで)いくつかの話題をめぐって物理系ポストドクター、大学院生、医学系関係者、企業人、大学人などがフラットな立場で双方向に自由に語り合える場を提供できればと考えています。
≪キャリアカフェの進め方≫
4つのテーブルに分かれて様々な話題に沿って大いに語り合っていただきます。


※ 現在計画中の為、予告なく内容を変更する可能性があります。ご容赦願います。
※ なお、このイベントの参加費は無料(キャリアカフェの参加費は 3000円)です。