社団法人 日本物理学会2002年度公開講座
「超低温気体のボース・アインシュタイン凝縮
 −物質の粒子性と波動性ー」


期  日: 2002年11月2日(土) 12:00〜17:30
会  場:東大駒場キャンパス13号館1313室(東京都目黒区駒場3-8-1)
交  通:京王井の頭線 「駒場東大前」駅下車 徒歩約3分
対  象:高校生/大学生/中学・高校の理科の先生/そのほか一般社会人
参 加 費:無料
定 員:200名(先着順)
プログラム:
12:00〜12:50大学院生による研究紹介
13:00〜13:10開会の挨拶北原和夫(日本物理学会会長:9月から)
13:10〜13:55光と物質の波動性清水富士夫(電通大レーザー新世代研究センター)
14:05〜14:50ボース・アインシュタイン凝縮とは何か坪田 誠(大阪市大理)
15:10〜15:55原子のレーザー冷却久我隆弘(東大総合文化)
16:05〜16:50コヒーレント原子波の応用上妻幹男(東工大理工)
17:00〜17:30質疑応答
内 容 :  現代の生活は,さまざまな分野で電子や原子の量子的な性質を利用した現象の恩恵を被っていますが,高校生や一般市民の方にとってはあまり身近に感じられていません。確かに電子や原子の量子力学的な同一粒子性は,その波動性とともに,必ずしも理解しやすい概念ではありません。本学会では本科研費の補助による公開講座において,さまざまな現象を通じてそのわかりやすい解説を試みてきました。今回は,超低温原子気体のボースアインシュタイン凝縮を例にとりながら解説します。
 光が粒子性と波動性をあわせもっているのとおなじように,電子や原子も粒子性と波動性を示します。光の世界ではレーザーというコヒーレントな(干渉性の高い)光が存在しますが,原子についても同様な性質をもつ状態があることが,1920年代にボースとアインシュタインによって示されました。それがボースアインシュタイン凝縮です。この興味深い現象を理解する助けになる量子論や統計力学の基礎,実際にその状態を実現するために必要な工夫,さらにはその応用の可能性などについて,高校生向けにわかりやすく解説します。
申込方法 : (注意:受付開始は9月10日10時以降です。)
電子メール、ファックスまたは葉書で氏名、年齢、自宅郵便番号、自宅住所、自宅電話番号、自宅ファックス番号(または電話番号)、学校名・学年または職業、および本公開講座を何で知ったかを明記のうえ、下記申込先までお申し込み下さい。
申込・問合せ先: 日本物理学会事務局 公開講座係
105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館211号室
FAX 03-3432-0997  TEL 03-3434-2671  電子メール kouza@jps.or.jp
主 催 :日本物理学会
世話人 :久我隆弘(東大総合文化)  田口善弘(中央大理工)
兵頭俊夫(東大総合文化)   覧具博義(東京農工大)
後援: 東京都教育委員会、神奈川県教育委員会、埼玉県教育委員会、千葉県教育委員会

**平成14年度文部科学省科学研究費補助金 研究成果公開促進費研究成果公開発表(B)による**