社団法人 日本物理学会
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2006年度日本物理学会科学セミナー
「朝永振一郎と21世紀の物理学
―量子と時空の生み出す多様性―」

多数の方の
  ご参加ありがとうございました。

盛況のうちに終了いたしました。
来年のセミナーもご期待下さい。

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標記セミナーの聴講者を募集しています。別紙の申込書にてお申し込み下さい。

主 催:日本物理学会

期 間:2006年8月10日(木)、11日(金)

会 場:東京大学弥生講堂・一条ホール
(地下鉄南北線「東大前」から徒歩1分、千代田線「根津」から徒歩8分、
丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」から徒歩10分)
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/

 
内 容:朝永振一郎は、湯川秀樹についで、日本で2番目のノーベル賞を受けた理論物理学者です。1906年3月31日に生まれたので、今年はその生誕100周年にあたります。
朝永振一郎は、第二次大戦中から戦後にかけて、超多時間理論とくりこみ理論を建設して量子電気力学を完成し、光と電子の間に働く電磁相互作用を解明したことで著名です。物性物理学や原子核物理学においても、多数の粒子の集団の示す特徴である集団運動の理論のパイオニアでもあります。また明快で含蓄に富んだ教科書「量子力学I、II」や「スピンはめぐる」などの解説、ディラックの量子力学の日本語訳などは大きな影響を与えています。
朝永振一郎によって開拓された物理学は、半世紀を経て、多様な発展を見せています。素粒子の世界では、くりこみ理論を根幹とする「素粒子の標準模型」が確立される一方で、ニュートリノ質量の発見によって、よりミクロな階層を支配する法則への探求の門口が開きました。物質の世界では、一次元電子系についての集団運動の理論の予言が、最近量子細線やカーボンナノチューブで実証され、最先端の理論と実験の接点として注目を集めています。さらに、最近の驚くべき技術の進歩は、波動関数の位相の制御を可能としつつあり、量子力学に基づく情報の伝達や制御の研究が急速に進んでいます。

今年度の科学セミナーは、日本の物理学の発展に大きな足跡を残した朝永振一郎の生誕100年を記念し、量子力学の基礎から素粒子の世界まで、21世紀の物理学の最前線で活躍する第一線の研究者に、量子と時空の生み出す多様な世界を語っていただきます。
本セミナーは大学初年級程度の基礎知識を想定していますが、特に参加資格はありません。物理学会員、中学高校教員、大学生をはじめとした多くの皆様に聴講していただき、未来に挑戦する物理の面白さに触れていただきたいと願っています。

               *

プログラム:(各講演時間は講演後10分間の質疑応答を含んでいます)

8月10日(木)

9:30− 9:40 「はじめに」
日本物理学会会長 挨拶 佐藤勝彦(東大理)
9:40− 9:45 「朝永振一郎と21世紀の物理学」 下浦享(東大理)
9:45−10:45 「映像評伝 朝永振一郎」(山陽映画) 上映
10:45−11:15 「朝永振一郎とその時代」 宇川彰(筑波大物理)
11:15−12:20 「量子電気力学の最前線」 仁尾真紀子(理研)

12:20−13:30 昼食

13:30−14:35 「素粒子標準模型の彼方」 岡田安弘(KEK)
14:35−15:40 「素粒子物理学の展開:ニュートリノの誕生・質量の発見・これから」 
          鈴木厚人(KEK)
15:40−16:00 休憩
16:00−17:05 「究極の理論に向けて−超弦理論の現状」 川合光(京大理)


8月11日(金)

9:30−10:35 「朝永・ラッティンジャー液体と量子臨界現象」 川上則雄(阪大工)
10:35−11:40 「半導体ナノ構造の電子相関と朝永・ラッティンジャー液体効果」 
         樽茶清悟(東大工)

11:40−12:50 昼食

12:50−13:55 「原子核物理における集団運動理論」 鈴木敏男(福井大工)
13:55−15:00 「原子核の集団運動―2種類のフェルミ粒子が織りなす多様性―」 本林透(理研)
15:00−15:15 休憩
15:15−16:20 「量子力学最前線」 古澤明(東大工)
16:20−16:30 「おわりに」 宇川彰(筑波大物理)

              *

聴講料(テキスト代ならびに消費税込み):
会員(協賛学協会会員・賛助会員所属の方も含む):5,000円/高校・中学教員:5,000円/非会員一般:7,000円/学生(大学院含む):3,000円
※なお、テキストのみご希望の方には、1冊1,800円(消費税・送料込み)で頒布します。

定 員:300名。先着順とし、定員に達し次第締め切ります。
申込方法:別紙の申込書(コピ−可)に必要事項をご記入の上、聴講料を添えて (現金書留封筒か郵便為替を書留郵便封筒で)下記までお申し込み下さい。聴講料が添えら れていない申込みは無効です。なお、切手で代用することはできません。
お申込の取消しは7月31日(月)までとします。
なお、申込書を入手できない方は、ここから申込書をダウンロードできます。

申込先:〒105-0004東京都港区新橋5-34-3 栄進開発ビル5F
社団法人 日本物理学会 科学セミナー係
電話03-3434-2671
聴講券ならびにテキストの発送:聴講申込者には事前に聴講券をお送りします。受講の際は必ずご持参下さい。また、7月下旬にテキストをお送りいたします。

協賛学協会等(依頼中を含む):大学教育学会、応用物理学会、計測自動制御学会、情報処理学会、精密工学会、低温工学協会、電気化学会、電気学会、電子情報通信学会、日本応用磁気学会、日本化学会、日本科学史学会、日本機械学会、日本希土類学会、日本金属学会、日本結晶学会、日本結晶成長学会、日本原子力学会、日本高圧力学会、日本航空宇宙学会、日本材料学会、日本数学会、日本生化学会、日本生物物理学会、日本セラミックス協会、日本鉄鋼協会、日本天文学会、電子情報技術産業協会、日本顕微鏡学会、日本複合材料学会、日本物理教育学会、日本分光学会、日本放射光学会、レーザー学会

世話人:宇川彰(筑波大物理)、川上則雄(阪大工)
科学セミナー担当理事:下浦享(東大理)


 
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