PTEP 2014年8月号の招待論文
中性子干渉計を用いた量子力学の基礎的研究
量子力学は実験事実を少しでも整合的に記述しようとして 20世紀初頭から先人たちの作り上げた未完のマニュアルである。中性子の 干渉とスピンの実験は,量子力学で多くの人にとって不思議と受け取られる項目をほぼ網羅しているので,それを使って量子力学の基 礎的問題についての理解を深めるにはたいへん有効である。本論文では,ここ 15年間の中性子実験による量子力学の研究を総合報告 している。本論文は学術論文だが,量子力学の基礎的諸問題に関する実験事実を理解したいと思っている方々が最初に読む教材としても推奨できる。
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原論文は以下よりご覧いただけます
Fundamental phenomena of quantum mechanics explored with neutron interferometers
Jurgen Klepp, Stefan Spornar, Yuji Hasegawa, Prog. Theor. Exp. Phys. 2014 082A01 (2014)