物理学会物性分科会の開催方式変更について
年会分科会検討ワーキンググループ
(興地斐男(委員長)、伊藤厚子、遠藤康夫、鈴木徹、西森秀稔、二宮正夫、福山秀敏、松岡武夫、若林信義)
新方式のシミュレーション
物性分科会の開催方式の変更についての先日の報告書[1]が理事会で基本的に承認され、それに基づいてより詳細な実施計画を策定するために新方式による申し込みのシミュレーションを行いました[2]。
約750件の回答を頂きましたが、これは今回の物性分科会の原著講演数約3,500件の5分の1に相当します。
ご協力を感謝いたします。
回答数の領域別の内訳を図に示します。
領域ごとに回答率が必ずしも一定ではないでしょうが、領域間の講演数の極端なばらつきはないものと思われます。
回答の一覧を物理学会のホームページの下においてありますので詳細はそちらをご覧頂くことにして[3]、このデータをどう役立てていくかについてワーキンググループの考え方を報告します。
キーワードによる講演申し込みの分類
今回のシミュレーションでは、キーワードの設定の仕方や選び方に特に制約を設けなかったため、回答の仕方にもかなりばらつきが見られました。
多数の講演をごく限られた時間で適切なプログラムに編成するためには、キーワードの設定の仕方や申し込みの際の選び方にある程度ガイドラインを設け、キーワードによってソートされた申し込みを、出来るだけ早めに電子データとして領域委員(現世話人)に渡すのが適切ではないかと思われます。
キーワードをこのように使えば、分科による区分より柔軟なプログラムを可能にするという本来の目的に加えて、より迅速に適切なプログラム編成が可能になるものと思われます。
プログラム委員会の役割
各領域で作成された一般講演のプログラムはプログラム委員会に提出され、必要に応じて領域間の調整が行われます。
なお、招待講演やシンポジウムは、会員が一定の書式にしたがって各領域に提案したものを、領域内であらかじめ検討して、その結果を領域の代表がプログラム委員会に提出します。
プログラム委員会は、全体のバランスを考慮して実施する企画を最終決定します。
プログラム委員の選出手順や具体的な実施日程などの詳細については、本報告書と先日の報告書[1]を基礎にして理事会が決定し、お知らせします。