JPSJ

Journal of the Physical Society of Japan (JPSJ)は、日本物理学会が刊行する月刊誌で、創刊以来、レベルの高い論文を出版してきました。各号は、Full Papers, Letters等のオリジナル論文から構成され、随時、Invited Review Papers, Special Topicsを掲載しています。最新の論文は、オンライン公開後、約1か月間無料でご覧いただけます。[> JPSJホームページ]

注目論文 (Papers of Editors' Choice)

  • 毎月の編集委員会では、注目論文(Papers of Editors' Choice)を選んでいます。その日本語による紹介文を日本物理学会誌とJPSJ注目論文に掲載しています。注目論文はオンライン公開後1年間無料で閲覧できます。関連した話題についての解説がJPSJホームページの「News and Comments」覧に掲載される場合もあります。

最新のJPSJ注目論文

マンガン酸化物薄膜におけるスキルミオン形成とトポロジカルホール効果の観測

本研究では、空間反転対称性を持つ強磁性体であるペロブスカイト型マンガン酸化物の薄膜において、磁気異方性を制御することでナノスケールのスキルミオンの形成とそれに伴うトポロジカルホール効果を観測した。基板からのエピタキシャル歪みとRuドーピングを組み合わせることで、薄膜の垂直磁気異方性の増強とその精密な制御を可能とした。垂直磁気異方性と磁気双極子相互作用が競合している薄膜において明瞭なトポロジカルホール効果が観測された。また、磁気力顕微鏡やローレンツ電子顕微鏡によってナノスケールのスキルミオン形成を確認した。

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原論文は以下からご覧いただけます
Emergence of Topological Hall Effect in Half-Metallic Manganite Thin Films by Tuning Perpendicular Magnetic Anisotropy
Masao Nakamura, Daisuke Morikawa, Xiuzhen Yu, Fumitaka Kagawa, Taka-hisa Arima, Yoshinori Tokura, and Masashi Kawasaki, J. Phys. Soc. Jpn. 87, 074704 (2018).

スピン軌道相互作用を介した力学的なスピン流生成機構

近年、スピントロニクス分野では、物体の力学的な運動を利用したスピン流の生成に関心が寄せられている。本論文では、これまで考慮されてこなかった、スピン軌道相互作用が力学的なスピン流生成へ及ぼす効果について理論的に解析された。その結果、新しい2つの力学的スピン流生成メカニズムが明らかにされ、さらにこれらの力学的メカニズムが従来の力学的メカニズムを超える大きさのスピン流を生成し得ることが指摘された。

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原論文は以下からご覧いただけます
Generation of Spin Current from Lattice Distortion Dynamics: Spin-Orbit Routes
Takumi Funato and Hiroshi Kohno, J. Phys. Soc. Jpn. 87, 073706 (2018).

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