第78回年次大会(2023年)市民科学講演会
ポスターはこちら
9月16日(土)~19日(火)に、日本物理学会第78回年次大会(2023年)が東北大学(川内キャンパス・青葉山北キャンパス)で開催されます。
この開催に合わせて、仙台の地で進められている最先端科学の研究を一般の皆さんにご紹介する市民科学講演会を以下のように開催します。
市民科学講演会
「最先端の科学を仙台の地から」
主催:日本物理学会・東北大学
日時:2023年9月18日 (月・祝) 14:00~16:30
場所:東北大学川内北キャンパス・マルチメディアホール
対象:一般の方。高校生の参加も大歓迎です。
定員: 400名(先着順)
参加申込:当日参加も可能ですが、事前予約をおすすめします。
参加予約は(googleフォーム)はこちらです。
プログラム:
「はじめに」 (5分) |
長谷川修司 (日本物理学会会長・東京大学理学系研究科教授) |
「科学と技術の先端をつなぎ、明日を拓くNanoTerasu(ナノテラス)」 (講演50分、質疑応答10分) |
高田昌樹 (東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター教授) |
―休憩 (10分)― | |
「地下から挑戦する宇宙の謎」 (講演50分、質疑応答10分) |
井上邦雄 (東北大学ニュートリノ科学研究センター教授) |
「おわりに」 (5分) |
田村裕和 (主催者代表・東北大学理学研究科教授) |
講演の内容:
「科学と技術の先端をつなぎ、明日を拓くNanoTerasu(ナノテラス)」
高田昌樹 (東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター教授)
太陽の10億倍の明るさを持つ光、放射光を、巨大な加速器を使って創り出す次世代放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」が、2024年度の完成を目指して仙台市の青葉山に建設中です。運用が始まると、ナノテラスは、原子や分子のナノの世界を照らし出し、半導体、電池、新薬の開発で、気候変動、脱炭素社会、パンデミックなど私たちの様々な社会課題を科学技術で解決していくことでしょう。日本が、どのようにしてナノテラスを生み出し、私たちのこれからを支えていくのかご紹介いたします。
「地下から挑戦する宇宙の謎」
井上邦雄 (東北大学ニュートリノ科学研究センター教授)
宇宙・素粒子の大問題である「物質の起源」は、素粒子研究の究極目標にもあげられます。宇宙の始まりに起きた出来事を解明する手法に近年新たな技術が導入されています。「自然界に埋もれた極稀(ごくまれ)な現象を極低放射能技術で見出す」という新たなアプローチは、「極稀現象フロンティア」と呼ばれ、観測の邪魔になる宇宙線が届かない地下深くで、放射性不純物を徹底的に排除して実施されます。宇宙・素粒子の大問題を解く鍵となる極稀な現象とともに、地下から宇宙の謎に挑戦する様子を紹介します!
問い合わせ先:
東北大学理学研究科 田村裕和
hirokazu.tamura.a2*at*tohoku.ac.jp
(*at* を@に置き換えて、メールをお送りください)