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市民科学講演会

第79回年次大会(2024年)市民科学講演会

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ポスターはこちら

日本物理学会は市民科学講演会を開催することで、日々の研究によって得られた科学的知見を広く一般の皆様に公開し、科学的な活動に対するご理解とご支援をお願いしています。今回の市民科学講演会では、北海道大学において物理学の教育・研究に携わってこられた矢久保考介先生と小林達夫先生に、物理学の面白さや研究者として抱く夢に加え、今日の研究成果が未来をどのように変えてゆくかという予想も交えてお話し頂くことになりました。


市民科学講演会
「森羅万象を解く」

日時:2024年9月16日(月・祝日)15:00-17:00
場所:北海道大学 学術交流会館 大講堂
対象:一般の方。高校生の参加も大歓迎です。
定員: 300名(先着順)
(参加は無料です。また、事前登録の必要はありません
主催:日本物理学会・北海道大学
企画・運営 :日本物理学会第79回年次大会(2024年)実行委員会
参加申込:当日参加も可能ですが、事前予約をおすすめします。
参加予約は(googleフォーム)はこちらです。
申込はこちら

プログラム
「複雑な社会を物理学で解く」
(講演50分、質疑応答10分)
矢久保考介 
(北海道大学工学研究院・応用物理学部門・教授)
休憩10分
「ひも理論でひもとく素粒子のなぞ」 
(講演50分、質疑応答10分)
小林達夫 
(北海道大学理学研究院・物理学部門・教授)
講演の内容:

「複雑な社会を物理学で解く」 
矢久保考介(北海道大学工学研究院・応用物理学部門・教授)

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 「社会の問題って物理学なの?」と思われる方も多いのではないかと思います。でも、物理学でのものの考え方や対象を扱う手法は、社会現象や経済現象のようなとても複雑な系に対しても有効であることが、最近色々とわかってきているのです。ここでは、身の回りの複雑で多様な関係性をどうやって表せばよいのか、そうした複雑な系には物理学で扱えるような法則性はあるのか、あるとしたらどうしてそういう性質が生まれるのか、などについて紹介しようと思います。

「ひも理論でひもとく素粒子のなぞ」
小林達夫 (北海道大学理学研究院・物理学部門・教授)

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 素粒子論は、我々の世界は何からできているのか、その基本的な構成要素があるのなら、どのような法則に従っているのかを解き明かそうとする研究分野です。このようにミクロの世界を議論する一方で、宇宙の初期からの発展の様子も議論する宇宙論とも密接に関連しています。ひも理論はそのような素粒子の世界を統一的に記述できるのではないかと期待されています。
 この講演では、今分かっている素粒子についての事柄を簡単に解説し、分かっていない謎についていくつか紹介をします。そのことを踏まえて、ひも理論を概説し、ひも理論の研究で素粒子の様々な謎の解明をどのように試みているのか、その試行錯誤をお話しします。


問い合わせ先:
日本物理学会事務局・大会担当
meeting-info@jps.or.jp