JPSJ 2016年6月号の注目論文
生体分子モーターにおけるゆらぎの増大
われわれの体内では、「回転する」タンパク質や「歩く」タンパク質など、生体分子モーターとよばれるタンパク質が数多く活動している。これらの分子モーターの回転や歩きのペースは一定ではなく、確率的にゆらいでいる。本研究では、分子モーターに特定の大きさの力を加えると、このゆらぎが格段に増大することを理論的に明らかにした。このゆらぎの増大を実験的に観測できるならば、そこから分子モーターの動作機構についての知見が得られる。
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原論文は以下よりご覧いただけます
Enhanced Diffusion of Molecular Motors in the Presence of Adenosine Triphosphate and External Force
Ryota Shinagawa and Kazuo Sasaki,
J. Phys. Soc. Jpn. 85, 064004 (2016).