JPSJ 2016年11月号の注目論文
閉じ込め系において液晶がつくるらせん構造と、その熱駆動回転
コレステリック液晶がつくる球状の滴に温度勾配を印加すると、滴内部の組織に回転運動が誘起される。このとき、その回転の性質は滴内部における液晶の分子配向場に強く依存する。ここでは、コレステリック液晶がつくる代表的な配向場であるSingle helixおよびDouble twist構造が埋め込まれた液晶滴を取り上げ、それらに温度勾配を印加したときに駆動される回転運動を解析した最新の研究成果を紹介する。
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原論文は以下よりご覧いただけます
Heat-Driven Rotation in Cholesteric Droplets with a Double Twisted Structure
Fumiya Ito, Jun Yoshioka, and Yuka Tabe, J. Phys. Soc. Jpn. 85, 114601 (2016).