JPSJ 2020年8月号の注目論文: ベイズ推定と確率伝搬法によるグループテストを通した感染者特定と有病率推定
グループテストとは、患者から採取した検体を混ぜ合わせ、混ぜ合わせた検体に対して検査を行うことで検査回数を削減する方法である。本研究では、グループテストの結果から感染者を特定する問題をベイズ推定として定式化し、確率伝搬法と呼ばれるアルゴリズムにより実装している。Expectation-Maximization(EM)法やブートストラップ法と組み合わせることで、感染者の割合という未知パラメータの推定や、信頼性評価に基づく推定性能の改善が可能であることが示されている。
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原論文は以下からご覧いただけます。
Bayesian Inference of Infected Patients in Group Testing with Prevalence Estimation
Ayaka Sakata, J. Phys. Soc. Jpn. 89, 084001 (2020).