JPSJ 2022年7月号の注目論文：トポロジカル超伝導の実現へ向けた新しい物性制御法の開拓

近年、物質のトポロジカルな性質に注目した研究が盛んに行われているが、トポロジカル超伝導に関しては未だ確立した候補物質がほとんどないのが現状である。本論文は空間反転対称性をもたない線ノード超伝導体に超伝導電流を流すことで、モノポールチャージに保護された点ノードをもつワイル超伝導が実現しうることを明らかにした。このような超伝導電流による物性制御法の提案は、トポロジカル超伝導を実現するための新たな指針を与えるものである。

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原論文は以下からご覧いただけます。
Supercurrent-Induced Weyl Superconductivity
Shuntaro Sumita and Kazuaki Takasan, J. Phys. Soc. Jpn. 91, 074703 (2022).