公開講演会等

日本物理学会 2024年度公開講座

「時空、ブラックホール、重力波・・・ってなに? ~基礎から深みまで~」

参加申込の受付は9月中旬頃を予定しています。

内容:

 近年(2019年)、M87銀河中心で巨大なブラックホールの影の写真が初めて撮れた、という視覚的にアピーリングな話題がありました。その前(2018年)には、私たちの銀河中心で巨大なブラックホールによる重力ドップラー効果という現象が初めてクリアに検出できた、という通好みの渋い話題がありました。さらにその前(2015年)には、太陽の数十倍の二つのブラックホールが衝突合体して放射される重力波が初めて検出できた、という知る人ぞ知る話題がありました。
 ブラックホール、重力波、ってどういうことか気になりませんか?
 この講座では、ブラックホールや重力波を知るもととなる一般相対性理論(時空と重力の関わり合いを説明する理論)の基礎から、ブラックホールの様々な性質、重力波の発生・伝搬・検出について、専門家が解説します。お楽しみください!

日 時:2024年11月24日(日)13:00~16:45
場所・開催形態:星陵会館ホール(地図)およびオンラインでのライブ配信
対 象:高校生、大学生、(小中高校等の)理科教員、一般
    どなたもご興味あればぜひご参加ください。
参加費:無料(要事前申込。)
定 員:星陵会館ホールは200名程度(オンライン参加は無制限)

プログラム ※時間割は予定

13:00-13:10 開会挨拶

長谷川 修司
(日本物理学会 会長)

13:10-13:55

(基礎)アインシュタインの考え:重力と曲がった時空

齋田 浩見
(大同大学 教養部 教授)

13:55-14:05        休 憩
14:05-14:50

(基礎)ブラックホール時空をイメージする基礎:中学の数学でわかる時空計量

小林 晋平
(東京学芸大学 教育学部 准教授)

14:50-15:00        休 憩
15:00-15:45 (深み)物理と数理の融合:ブラックホールの時空構造

井田 大輔
(学習院大学 理学部 教授)

15:45-15:55        休 憩
15:55-16:40

(深み)アインシュタインの宿題に取り組む:重力波の発生・伝搬・検出

黒柳 幸子
(マドリード自治大学 理論物理学研究所 テニュア研究員)

16:40-16:45 閉会挨拶

宮下 精二
(日本物理学会 副会長)

講演概要:

1件目は、相対性原理、光速不変の原理、等価原理から重力を理解する上で「曲がった時空」という考え方が自然に出てくることを、簡単な紙工作を交えて解説します。

2件目は、ブラックホールや重力波の曲がった時空を考える上で必須の「時空計量」のイメージを、中学校で学ぶ数学から解きほぐします。

3件目は、ブラックホールの時空構造(時空上の様々な位置や領域の間の因果関係)や、ブラックホールについて数理的に知られている性質(観測的検証は今後になされる)について、定性的に解説します。

4件目は、重力波(時空の歪みのさざなみ)がどう発生・伝搬し、現在どのように検出されているのか(検出方法のアイデアなど)について、定性的に解説します。

申込方法

申込受付前
※9月中旬頃に申込開始予定です。

問い合わせ先 日本物理学会事務局 公開講座担当
電子メール:kouza-at-jps.or.jp (-at- を @ に置き換えて下さい。)
電話:03-3816-6201 FAX:03-3816-6208
主催 日本物理学会
世話人 物理教育委員会
齋田 浩見(​大同大学) 髙須 雄一(聖マリアンナ医科大学)
中村 琢(岐阜大学) 太田 寛人(同志社大学)
後援(予定) 日本物理教育学会、東京都教育委員会、千葉県教育委員会、
埼玉県教育委員会、神奈川県教育委員会、茨城県教育委員会