科学セミナー・公開講座・自然の不思議-物理教室

2017年度日本物理学会科学セミナーのお知らせ

「トポロジーがひらく新しい科学」
日時:2017年8月19日(土)、20日(日)
場所:東京大学駒場キャンパス 数理科学研究科棟 大講義室
 (地図)



2017年度の科学セミナーは終了いたしました。
多数のご来場ありがとうございました。

「トポロジー」とは、位相幾何学とよばれる数学の一分野です。
トポロジーの考えでは、ドーナッツの形とコーヒーカップの形は連続変形して保たれる性質を持つトーラス体として同じと見なされ、コーヒースプーンとは異なるとされます。このような幾何学的な考え方が、物理学の世界で、超伝導現象、超流動現象、絶縁体表面に、広く適用されるようになって新しい分野を形成しています。これが、2016年のノーベル物理学賞に、「トポロジカル相転移および物質のトポロジカル相の理論的発見」の業績により、D.J. Thouless教授、F. Duncan M. Haldane教授、J. Michael Kosterlitz教授が選ばれた理由の一つです。
このセミナーは、数学、素粒子物理学、物性物理学に現れる「トポロジー」に焦点をあて、物理学の最前線の科学について理解して頂くために企画いたしました。



「トポロジーがひらく新しい科学」 プログラム

【講演動画】
講演名に下線のある講演は会員専用ページで動画公開しております
8月19日(土)10:00-16:30
10:00〜10:10

10:10〜11:10

11:10〜12:10
はじめに

誰もが使う数学用語「トポロジー」

基礎物理学におけるトポロジー
日本物理学会会長 
川村 光
坪井俊(東京大学大学院数理科学研究科)
新田宗土(慶応大学自然科学研究教育センター)
12:10〜13:10        昼休み
13:10〜14:10

14:10〜15:10
目で見る自発的対称性の破れとトポロジカル励起

冷却原子を用いたトポロジカルポンプの実験
上田正仁(東京大学大学院理学系研究科)
高橋義朗(京都大学大学院理学研究科)
15:10〜15:30        休 憩
15:30〜16:30 固体結晶でのトポロジカル相の理論 村上修一(東京工業大学理学院)
8月20日(日)10:00-16:40
10:00〜11:00

11:00〜12:00
磁性体におけるトポロジカルスピン構造 〜 スキルミオン

トポロジカル絶縁体・超伝導体の分類学
永長直人(理化学研究所創発物性科学研究センター)
古崎昭(理化学研究所創発物性科学研究センター)
12:00〜13:10        昼休み
13:10〜14:10

14:10〜15:10
光電子分光で捉えるトポロジカル絶縁体の端状態
-端をみて中身のトポロジーを知る-
トポロジカル物質が拓く未来:
スピントロニクスから量子計算まで
木村昭夫(広島大学大学院理学研究科)
笹川崇男(東京工業大学科学技術創成研究院)
15:10〜15:30        休 憩
15:30〜16:30
16:30〜16:40
半導体低次元系/超伝導接合素子でのマヨラナ粒子の探索と検証
おわりに
大岩顕(大阪大学産業科学研究所)
日本物理学会科学セミナー担当理事
肥山 詠美子

(各講演時間は10分間の質疑応答を含んでいます)

詳細

参加費 一般2,000円、学生証提示で1,000円
(参加費は、当日に受付でお支払いください。)
定 員 200名.申込先着順とし,定員に達し次第,締め切ります.
対 象 大学生、(中学校・高等学校・大学等の)教員、一般
申 込
方 法
満員御礼(定員に達しましたので受付は終了いたしました。
多数のお申込ありがとうございました。)

こちらのフォームから必要事項を入力の上、送信ください。
なお、参加申込をされた方には、受付番号を記載した返信メールをお送りします。(自動送信)

※一部ブラウザでフォームが正常に表示・入力できない可能性があります。その場合はお手数ですが 別ブラウザ(Google Chrome等)で再度アクセスくださいますようお願いいたします。
※フォームが利用できない場合は、1.氏名(漢字)、2.氏名(ふりがな)、3.年齢(年代)、4.所属、5.連絡先メールアドレス、6.日本物理学会会員かどうか、7.本セミナーをお知りになったきっかけ、の7つの事項をメール等で科学セミナー担当へお送りください。メール等確認後、本会でフォームへ入力いたします(メール等の場合は受付に数日(土日を除く)を要しますので、ご了承ください)。
※申込フォームにていただいた個人情報は、本セミナーに関わる目的にのみ使用し、他の目的には使用いたしません。
問い合わせ先


主 催

世話人
日本物理学会事務局 科学セミナー担当

email: seminar-at-jps.or.jp(-at- を @ に置き換えて下さい。)
電話:03-3816-6201   FAX:03-3816-6208

日本物理学会

肥山 詠美子(理化学研究所) 迫田和彰(物質・材料研究機構)