2016年度 世田谷区中学生講座(才能の芽を育てる体験学習:サイエンス・ドリーム)
世田谷区教育委員会主催、日本物理学会協賛の「世田谷区中学生講座(才能の芽を育てる体験学習:サイエンス・ドリーム)」では、世田谷区立中学校の生徒を対象に、物理や科学に対する驚きや楽しさを体感してもらうことを目的として、普段の授業では体験できない実験や施設の見学などの連続講座を行っております。
お問合せ先 : 世田谷区教育委員会事務局 生涯学習・地域・学校連携課
TEL : 03-5432-2739
才能の芽を育てる体験学習「サイエンスドリーム」(連続3回講座)
会場 時間 |
国立大学法人 電気通信大学 10:30-15:00 |
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第3回 12月10日(土) 「地球がりんごをひっぱると?」
今年度の力学の実験の最終回は、重力加速度の測定です。長さ約1メートル、重さ約100グラムのおもりの振り子をふらせました。振り子のひとゆれの時間(周期)を測ると、大きく振らせると振り子ははやく進み、小さく振らせるとゆっくりすすみ、周期はどちらも約2秒でした。おもりの直径をノギスで測り、おもりをつるすピアノ線の長さを金尺(かなじゃく)で測り、そして、周期を何度も測って平均をとるなどして、できるだけ正確に測定値を得るようにしました。振り子の長さを周期で2回割ると、0.248 メートル毎秒毎秒となりました。この値に円周率の2倍を2回かけると、9.8 メートル毎秒毎秒という重力加速度の値を得ることができました。
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第2回 11月12日(土) 「かたい金属も変形する!」今回の実験は、大学での課題名でいうと「ヤング率」です。複数の材質の金属棒が準備されています。両端で支えた棒の中央に、6個の200グラムのおもりを順にのせていきます。わずかに沈み込んだ量を、レーザー光を使った「光てこ」の手法を使って測ります。今回はアルミニウムを使いました。加わる力と沈み込み量が比例する「フックの法則」が成り立つことを、図にプロットして確認することができました。また、断面が長方形(6mm×15mm)の棒を、長辺15mmを下においたときと短辺6mmを下においたときとで、沈み込み量が約6.25倍異なることも測定できました。
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第1回 10月29日(土) 「お弾(はじ)きが衝突すると?」今年のサイエンス・ドリームのテーマは力学で、初回の実験は「エア・トラック」です。滑走体を、空気で浮かせて摩擦なくレール上を走らせます。衝突させる2個の滑走体の運動量は、両者の質量が等しい時に、走らせた滑走体からもう一方の静止した滑走体に、ほぼ完全に移ることを確認しました。様々な速度で滑走体を走らせ、滑走体の重さを粘土で調整することにより実験しました。週明けの月曜日には、同じ装置を使って電通大生が同様の実験を行います。