第55巻 第3号(2000)
表紙から
「スーパープリズム現象」を示すフォトニック結晶中の光伝播像。 0.5mm角のフォトニック結晶に1%の波長差を持つ1μm帯の2本のレーザー光を入射し, 結晶内の光伝播をCCDカメラにより観測したもの. 1.0μmの光はほぼ直進し, 0.99μmの光はほぼ直角に曲がる。通常のプリズム現象に対して約500倍の波長分散性を示す。 詳細は本号解説欄参照。 (NEC光・超高周波デバイス研究所 小坂英男氏提供)
「スーパープリズム現象」を示すフォトニック結晶中の光伝播像。 0.5mm角のフォトニック結晶に1%の波長差を持つ1μm帯の2本のレーザー光を入射し, 結晶内の光伝播をCCDカメラにより観測したもの. 1.0μmの光はほぼ直進し, 0.99μmの光はほぼ直角に曲がる。通常のプリズム現象に対して約500倍の波長分散性を示す。 詳細は本号解説欄参照。 (NEC光・超高周波デバイス研究所 小坂英男氏提供)
- 巻頭言
- 細谷暁夫: 会誌の役割
- 交流
- 只木進一、菊池 誠、杉山雄規、湯川 諭: 交通流の科学
- 解説
- 小坂英男: フォトニック結晶による光学の進化
- 山西正道、平野琢也、角屋 豊: サブポアソン光―光子数揺らぎへの挑戦―
- 今村洋介: 重力でゲージ理論を調べる
- 実験技術
- 鷲尾方一: フォトカソードRF電子銃による高品質電子ビームの生成
- 最近の研究から
- 五十嵐尤二、伊藤克美、中西健一: 交通流模型の数理-厳密解構成によるアプローチ-
- 天羽優子、冨永靖徳: 低振動数ラマン散乱でみる液体の緩和と振動
- 特別
- 第55期理事会: 物理系学術誌刊行協会の設立について
- 談話室
- 宮沢弘成: 電子は質点か場か
- 小川晃市: 首都高速道路の交通渋滞対策
- 国際会議
- 広瀬立成: 国際シンポジウム「レーザー・ビーム相互作用における新しい展望-レーザー・コンプトン散乱の基礎的課題と応用-」
- 新著紹介
- (短)小芦雅斗: 大矢雅則: 量子コンピュータの数理(学部・大学院向)
- 宮沢弘成: 高林武彦:量子力学とは何か(大学院向・一般書)
- 鶴 秀生: M.R.Schroeder: Computer Speech; Recognition, Compression, Synthesis(学部・大学院向、専門書)
- 守田 智: D.J.Driebe: Fully Chaotic Maps and Broken Time Symmetry(大学院向、専門書)
- 川勝年洋: M.Daoud and C.E.Williams,ed.: Soft Matter Physics(専門書、大学院向)
- 会員の声
- ■単位は量である
- 編集後記
- 尾関之康