日本物理学会誌

第55巻 第10号(2000)

cover0010.jpg表紙から
上図はヘフネル(Hefner)灯と呼ばれた歴史上の光度標準器(1890年)。下図は空洞(黒体)放射の分光分布を測定するための装置(1900年)。ともにドイツ国立物理工学研究所(PTR,現PTB)で使用され,プランク(Planck)のエネルギー量子仮説提唱への実験的基盤として寄与をなした(PTR-PTB100年史より)。詳細は本号特別記事参照。(高田誠二氏提供)



特別
高田誠二: プランク量子論100年
解説
綿村 哲: 非可換幾何学と場の理論
西野友年、日永田泰啓、奥西巧一: 密度行列繰り込み群
実験技術
吉田正裕、小山和子、馬場基芳、秋山英文: ソリッドイマージョンレンズを用いた顕微蛍光計測法
最近の研究から
山田家和勝: 短波長自由電子レーザー--現状と将来--
西嵜照和、小林典男: 酸化物高温超伝導体YBa2Cu3Oyの渦糸相図--弱い乱れの効果--
陰山 洋、宮原 慎: 厳密なダイマー基底状態をもつ新しい二次元銅酸化物SrCu2(BO3)2
ラ・トッカータ
岩崎昌子: やる気と根性さえあれば...
談話室
伊藤伸泰: イジング100年
鈴木慎吾、岡澤紀子: 第41回科学技術映像祭の報告
追悼
西尾 泉: 田中豊一先生を偲んで
学術会議だより
長岡洋介: 第17期の活動から
新著紹介
小林功佳: 森田清三: 走査型プローブ顕微鏡; 基礎と未来予測[専門書]
今野宏之: H.Kragh:Quantum Generations; A History of Physics in the Twentieth Century[一般書]
川越 毅: 近桂一郎安岡弘志編: 磁気測定Ⅰ[学部・大学院向、専門書]
福田順一: R.G.Larson: The Structure and Rheology of Complex Fluids[大学院向、専門書]
会員の声
■「人事公募」掲示板の怪 ■「国際熱核融合炉(ITER)と21世紀のエネルギーについての再考察(佐々木祥介・静岡理工科大)」(日本物理学会誌55巻7号、2000)に対するコメント ■JCO臨界事故と物理学者の責任
編集後記
秋光 純