日本物理学会誌

第56巻 第3号(2001)

cover0103.jpg表紙から
λ-typeのBETS伝導体の構造。白色は水素,灰色は炭素,黄色は硫黄,水色はセレン,草色は金属(FeあるいはGa)元素,赤色はハロゲン(ClあるいはBr)元素である。グラフは一連のλ-typeのBETS伝導体のうち超伝導-絶縁体転移を示すλ-BETS2 FexGa1-x BryCl4-y (x=0.4, y=1.0) の1.8 kbarでの抵抗の温度変化。詳細は本号解説記事参照。 (分子科学研究所 小林速男氏提供)



巻頭言
細谷暁夫: 会誌の役割-その2
解説
小林速男、小林昭子、徳本 圓: 磁性有機超伝導体の開発
樽家篤史: 銀河分布から宇宙の進化を推測する-非線形・確率的バイアス-
青木慎也、金谷和至、吉江友照: 超並列計算機CP-PACSが拓く素粒子標準理論研究の新展開
最近の研究から
山中雅則、佐藤篤男、小椎八重航: 遷移金属酸化物における非整合構造とフラックス状態
片岡 淳: 活動銀河核からの高エネルギー放射-相対論的ジェットの物理-
話題
福間将文: ホログラフィー的くりこみ群
特別
保坂直紀: もっと女性研究者に会いたい
ラ・トッカータ
吉田周平: "礼儀"正しい国際化
談話室
小野健一: マクスウェルのダイモーン
新著紹介
勝木 渥: 林 弘文勝又昭治徐 伯瑜平松 惇: 地球環境の物理学
長島 章: 櫛田孝司編: レーザー測定
米谷民明: M.Kaku: Strings, Conformal Fields, and M-Theory, 2nd ed.
会員の声
■新領域「環境物理学」新設の提言 ■理事からの回答 ■21世紀初頭に原子力技術を再検討してみませんか?
編集後記小林功佳