日本物理学会誌

第56巻 第10号(2001)

cover0110.jpg表紙から
大強度陽子加速器プロジェクトの完成予想図。加速器は日本原子力研究所東海研究所に設置される。東海研究所は太平洋に面しており、常陸那珂港地区が隣接している。リニアック,3 GeVシンクロトロン、50 GeVシンクロトロンからなる加速器群が建設され、核変換R&D,物質・生命科学、原子核・素粒子、ニュートリノ等の実験施設が設けられる。詳細は本号特集参照。(大強度陽子加速器プロジェクトチーム提供)



特集:大強度陽子加速器プロジェクト
永宮正治: 大強度陽子加速器プロジェクトの全体像
永江知文: 原子核・素粒子実験
新井正敏: 中性子科学実験
西山樟生: ミュオン科学実験
大井川宏之: 加速器駆動核変換技術に向かう実験
連載「科学は今....」
清水順一郎、 井口洋夫: 微小重力環境を用いた物理実験
話題
一丸節夫: 高密核融合炉を考えよう
学界ニュース
嶋作一大: 宇宙ゲノムプロジェクト「スローン・ディジタル・スカイ・サーベイ」が初期データを公開
井口家成: 高温超伝導体における反磁性ドメインの観測
外村 彰、岸尾光二、北沢宏一: 柱状欠陥にピン止めされた磁束量子を見る
播磨尚朝: CaB2C2における強磁性の発見
ラ・トッカータ
江口 徹: 数学との付き合い
談話室
江沢 洋: アジア物理オリンピック観戦
大野栄三: 理科教員養成の危機
国際会議
広瀬立成: レーザー・ビーム相互作用ICFAビームダイナミックス・ワークショップ
新著紹介
(短)渡辺一之: 田中一義編: カーボンナノチューブ; ナノデバイスへの挑戦
和達三樹: A.パイス著村上陽一郎・板垣良一訳: アインシュタインここに生きる
加藤正昭: 太田浩一: 電磁気学ⅠⅡ
一丸節夫: V.L.Ginzburg: The Physics of a Lifetime; Reflection on the Problems and Personalities of 20th Century Physics
時崎高志: F.G.Smith and T.K.King: An Introduction
会員の声
■諭吉と物理学 ■代議員制度について ■「ITERの建設に反対します(長谷川晃氏)」(日本物理学会誌56巻(2001)7号)に対するコメント
編集後記
住吉孝行