第57巻第2号
表紙から
ペロフスカイト型マンガン酸化物では、低温で複数の電子・磁気状態がミクロに共存(相分離現象)している。写真は、Nd1/2Ca1/2 Mn0.97Cr0.03 O3の暗視野像で、電荷整列領域(白い部分)と強磁性金属領域(青)を示す。右下の図は電子線回折図形で、矢印で示した超格子反射を用いて暗視野像を撮影している。左上の図は、電荷整列相と強磁性金属相との模式図である。詳細は本号解説「マンガン酸化物における相分離現象」参照。(名古屋大学大学院工学研究科 町田晃彦氏、大阪府立大学総合科学部 森 茂生氏提供) 「日本物理学会誌」へ戻る。
ペロフスカイト型マンガン酸化物では、低温で複数の電子・磁気状態がミクロに共存(相分離現象)している。写真は、Nd1/2Ca1/2 Mn0.97Cr0.03 O3の暗視野像で、電荷整列領域(白い部分)と強磁性金属領域(青)を示す。右下の図は電子線回折図形で、矢印で示した超格子反射を用いて暗視野像を撮影している。左上の図は、電荷整列相と強磁性金属相との模式図である。詳細は本号解説「マンガン酸化物における相分離現象」参照。(名古屋大学大学院工学研究科 町田晃彦氏、大阪府立大学総合科学部 森 茂生氏提供) 「日本物理学会誌」へ戻る。
- 交流
- 藤山秋佐夫:ヒトゲノムの解読と初期解析について
- 解説
- 守友 浩: マンガン酸化物における相分離現象
- 小沢 顕、鈴木 健、谷畑勇夫:相互作用断面積から探る不安定核の核構造
- 最近の研究から
- 鎌田英彦: 単一量子ドット励起子の光励起過程と量子干渉効果
- 勝藤拓郎: 電荷と幾何学的フラストレーションが生み出す新しい物性
- 学会報告
- 物性分科会プログラム委員会: 2001年秋季大会シンポジウム(物性分科会)の報告
- 岡 真: 第1回日米物理学会合同核物理分科会報告
- 学界ニュース
- 吉村太彦: スーパー神岡事故関連報告
- 南方久和: 平成13年第47回仁科記念賞;鈴木洋一郎氏、中畑雅行氏
- 三田一郎: 平成13年第47回仁科記念賞;生出勝宣氏、高崎史彦氏
- 高橋博樹: 平成13年第47回仁科記念賞;天谷喜一氏、清水克哉氏
- 佐々木節: 杉山直氏が第16回(2001年度)西宮湯川記年賞を受賞
- ラ・トッカータ
- 青木秀夫:Blochとの出会い
- 談話室
- 安孫子誠也: 演劇『コペンハーゲン』のヒット
- 阿部龍蔵: 磁性体の球がもつ磁気エネルギー
- 宮沢弘成: 質点と場と確率解釈
- 新著紹介
- 並木雅俊: 江沢 洋: 理科が危ない-明日のために-; 理科を歩む-歴史を学ぶ-
- 押川正毅: S.Sachdev: Quantum Phase Transitions
- 山中 卓: J.L.Rosner and B.D.Winstein, ed.: Kaon Physics
- 中島徳嘉: B.B.Kadomtsev and V.D.Shafranov, ed.: Reviews of Plasma Physics, Vol.21
- 会員の声
- ■L.Van Hoveの思い出 ■一代議員として思う
- 編集後記
- 白川直樹