第58巻第8号
表紙から
高エネルギー加速器研究機構(KEK)のリニアコライダー用試験加速器ATFの超低エミッタンスビームを用いて観測された後方回折放射光(上図、ODR) と後方遷移放射光(下図、OTR)で、ともに波長が500nm程度の可視光である。これらのデータは1バンチビーム通過によるもので、 Intensified-CCD (ICCD)カメラで撮影された。ビームエネルギーは1.28 GeV、ビーム強度は0.7×109/バンチ、そして、ビームサイズは水平方向約80μm (rms)、垂直方向約8μm (rms)である。上図の回折放射光はビームと金属標的までの距離、いわゆる衝突係数が39μmで観測されたものである。詳細は本号掲載の浦川順治氏らの 最近の研究から欄記事参照。(東京都立大学理学部 武藤俊哉氏提供)
高エネルギー加速器研究機構(KEK)のリニアコライダー用試験加速器ATFの超低エミッタンスビームを用いて観測された後方回折放射光(上図、ODR) と後方遷移放射光(下図、OTR)で、ともに波長が500nm程度の可視光である。これらのデータは1バンチビーム通過によるもので、 Intensified-CCD (ICCD)カメラで撮影された。ビームエネルギーは1.28 GeV、ビーム強度は0.7×109/バンチ、そして、ビームサイズは水平方向約80μm (rms)、垂直方向約8μm (rms)である。上図の回折放射光はビームと金属標的までの距離、いわゆる衝突係数が39μmで観測されたものである。詳細は本号掲載の浦川順治氏らの 最近の研究から欄記事参照。(東京都立大学理学部 武藤俊哉氏提供)
- 巻頭言
- 北原和夫,興地斐男:JPSJをもりたてよう
- 最近のトピックス
- 寺崎一郎:コバルト酸化物の超伝導
- 解 説
- 佐々木志剛,根本幸児:ランダム系のエイジング現象――非平衡緩和に見られる奇妙な加齢――
- 疇地 宏,三間圀興:レーザー核融合の最前線
廣田和馬,村上洋一:軌道自由度の物理――軌道秩序観測のための共鳴X線散乱法― - 最近の研究から
- 斎藤弘樹,上田正仁:引力相互作用するボース・アインシュタイン凝縮体の動的振る舞い
- 浦川順治,浜津良輔,武藤俊哉:回折放射光による非破壊的ビーム診断
- 話 題
- 守谷 亨:高温超伝導はどこまで理解されたか
- 学会報告
- 物性分科会プログラム委員会:第58回年次大会シンポジウム(物性分科会)の報告
- 学界ニュース
- 壽榮松宏仁:並河一道氏がCompton賞を受賞
- 新著紹介小特集「物理入門書の紹介」
- 前田京剛:企画にあたり
佐藤博彦,清水敏寛,黒木和彦,谷口伸彦:第1回大学初年級教科書 - 新著紹介
- 石井 靖: J.B.Suck, M.Schreiber and P.Haeussler,ed.: Quasicrystals; An Introduction to structure, Physical Properties and Applications
- 藤澤彰英: A.Yoshizawa, S.-I.Itoh and K.Itoh: Plasm and Fluid Turbulence; Theory and Modelling
- 会員の声
- ■熱量保存則(?) ■JPSJへの論文投稿を増すために
- 編集後記
- 押川正毅