日本物理学会誌

第59巻第11号

cover0411.jpg表紙から
日本で最初の系外惑星発見をもたらした、ヨードセル装置(中央と左下)と岡山天体物理観測所1.88m 望遠鏡の高分散分光器(左上)。沃素の封入されたセルをヒーター付の真空容器に入れて温め、分光器の前に置いている。右上は日本で最初の系外惑星発見と なった、G型巨星HD104985の視線速度変化。詳細は本号掲載の佐藤文衛氏らの解説参照。
(国立天文台岡山天体物理観測所提供)



最近のトピックス
櫻井博儀: 原子番号113番新元素の発見
2005世界物理年によせて ご協力ありがとうございます -企画「子供たちに物理の楽しさを」; 経過と進展-
久保謙一
解説
佐藤文衛、神戸栄治、安藤裕康:星のふらつきをとらえる--太陽系外惑星の探索--
高柳 匡:最近の研究から 行列模型と不安定なDブレインの量子力学
藤井 優、三好敏喜、橋本 治:電子線によるラムダハイパー核分光実験のはじまり
古賀健司:ナノメートルサイズの金で起こる構造転移
齋藤幸夫、日向裕幸:有機分子キラリティー選択のモデル--対称性の動的な破れ--
杉本豊成、藤原秀紀、野口 悟:強磁性を示す有機半導体
話題
会誌編集委員会:高温超伝導はどこまで理解されたか--理論の現状--
守谷 亨:高温超伝導はどこまで理解されたか--その後の経緯--
小形正男:高温超伝導はどこまで理解されたか--強相関からのアプローチ--
シリーズ「物理教育は今」
有山正孝:物理学科が技術者教育?--JABEEの現状と学会の取り組み--
授業の小道具
際本泰士:連成振動の実験器具
新著紹介
鈴木宏二郎:西田迪雄 「気体力学」
藤 川 和 男:A. Goldhaber, R. Shrock, J. Smith, G. Sterman, P. van Nieuwenhuizen and W. Weisberger, ed. : 「Symmetry and Modern Physics; Yang Retirement Symposium」
早 田 次 郎:佐藤文隆「孤独になったアインシュタイン;グーテンベルクの森」
山 崎 義 弘:>H. C. Berg「E. Coli in Motion」
編集後記
茂山俊和