【会員・会友限定】「計算機実験」映画(1968年)の公開について
公開日:2021年1月18日
ここで紹介する映画「秩序-無秩序現象の計算機実験」(Computer Simulation of Order-Disorder Phenomena)は、1968年に京都で開かれた統計力学の国際会議で上映されたものです。企画の中心となったのは「計算機実験グループ」を名乗った5名の研究者(荻田直史、上田顯、松原武生、松田博嗣、米沢富美子の各氏)で、京都大学基礎物理学研究所が出資し、旧・岩波映画製作所によって制作されました。映画の内容や制作経緯の詳細は、本会会誌2019年8月号掲載の「歴史の小径」記事で紹介されています。
本会の常置委員会のひとつである物理学史資料委員会では、会員の方からの相談をきっかけとして、本映画の保存と活用に向けた調査をおこないました。その結果、(1)本映画の著作権が一般社団法人記録映画保存センターによって管理されていること、(2)本映画の原版が同センターから国立映画アーカイブに寄贈され、保存されていることが分かりました。さらに、(3)映写用の16ミリフィルムが九州大学の物理教室に残っていることが確認されましたが、このフィルムも同センターを通じて国立映画アーカイブに寄贈されることになりました。またこの間に、(4)映画制作の中心人物であった荻田直史氏(故人)の所有したVHSテープが、国立科学博物館に寄贈されました。
以上の調査結果をふまえ、本会では記録映画保存センターの許諾を得て、本映画を会員・会友限定でインターネット公開することにしました。貴重な映像資料をどうぞお楽しみください。(2020年12月9日)
映画は下記よりご覧いただけます。
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