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委員長メッセージ

69-70期男女共同参画推進委員会 委員長 森 初果

2013年4月

21 世紀は、男女が互いに人権を尊重し、共に個人の能力を発揮できる豊かな社会であることを願い、1999 年に男女共同参画基本法が制定されました。

物理学会でも、多様な人材が物理分野で活躍することにより、より豊かな物理学の発展に繋がるよう、2002 年に男女共同参画推進委員会が設置されました。 委員会設立の契機となった IUPAP(国際純粋・応用物理学連合)におけるパリ国際会議"Women in Physics (WIP)"から国際交流もスタートし、現在はアジア太平洋地域ネットワーキングもできて、2013年はAPPC12(アジア太平洋物理会議)-WIP、 2014 年は IUPAP-WIP と、継続的な活動がなされております。またパリ会議後、52 の国内学協会が参加する「男女共同参画学協会」が発足し、この連絡会を通して政府への提言を行い、学会内外の環境整備、次世代教育にも取り組んでまいりました。

このような活動によって、日本の女性研究者人口は微増していますが、その割合は未だ14.0%(2012 年)と世界最低を記録しており、多様な人材確保のために目標とする 30%にはまだ「大きな伸びしろ」がある状況です。今後も、委員会は、さらなる物理学の発展のため、時代とともに変化する国内外情勢の中で、男女共同参画 推進の意義を議論しながら、次世代育成、国際交流、環境整備などに取り組む予定です。皆様の、忌憚なきご意見に耳を傾けながら進めていく所存ですので、今後ともご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。