会長メッセージ
今期は、会長2年目となります。新型コロナウィルスの感染拡大が少しでも早く終息し、平常の学会活動ができるようになることを祈っております。
昨年度は、コロナ禍の中で新しい形の学会活動を模索した1年でした。一番大きく影響を受けたのが秋季大会と年次大会です。2020年春の年次大会から数えて、既に5回も対面での大会が中止となりました。オンラインの良さもありますが、対面での議論でしか得られないものがあることは、多くの会員が感じておられることでしょう。特に、一度もリアルの学会を経験することなく卒業していった学生さんたちのことを考えると、残念の一言では尽くせない思いがあります。毎回、何とか現地で開催したいという強い決意のもと、プログラム編成の工夫やオンラインツールの併用など、様々な方策を講じて準備いたしました。しかしながら、まん延防止等重点措置の解除が遅れたことなどのために、すべてオンラインの会議となってしまいました。今年こそは、との思いをあらたにしているところです。
「コロナ後」の学会活動についても、いろいろ計画を練っています。平時においても大会のオンライン聴講を可能にすること、大会に海外からの参加者を呼び込むこと、各種委員会を可能な限りオンライン化すること、種々のアウトリーチ活動のオンライン参加を可能にすること、国内外へより積極的に情報発信すること、事務局職員の在宅勤務を制度化すること、等々。このたびの災禍を単に災いとして受け止めるだけでなく、この経験を逆に生かし、学会活動や学会運営を「より良いもの」にしていくための小さな努力を積み重ねていく所存です。
様々な場面で、皆さまのご協力が必要になると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。