JPSJ

Journal of the Physical Society of Japan (JPSJ)は、日本物理学会が刊行する月刊誌で、創刊以来、レベルの高い論文を出版してきました。各号は、Full Papers, Letters等のオリジナル論文から構成され、随時、Invited Review Papers, Special Topicsを掲載しています。最新の論文は、オンライン公開後、約1か月間無料でご覧いただけます。[> JPSJホームページ]

注目論文 (Papers of Editors' Choice)

  • 毎月の編集委員会では、注目論文(Papers of Editors' Choice)を選んでいます。その日本語による紹介文を日本物理学会誌とJPSJ注目論文に掲載しています。注目論文はオンライン公開後1年間無料で閲覧できます。関連した話題についての解説がJPSJホームページの「News and Comments」覧に掲載される場合もあります。

JPSJニュースレター

  • 年次・秋(春)季大会の開催にあわせてニュースレター(日本語)を発行しています。
    JPSJニュースレター最新号(No. 34) をウェブ公開しました。

    また、これまでに発行したニュースレターはこちらからご覧いただけます。

最新のJPSJ注目論文

SQUID磁気計とそれに挿入する高圧セルを利用する高圧磁化測定は、興味深い磁性相を物質スクリーニングするための迅速・簡便な手段である。ただし、その適用例は磁化測定の精度の問題からこれまでは比較的大きい磁化率を示す物質に限られてきた。今回、磁化測定の精度を向上させるための高圧セル装置の改良と磁化抽出手法の開発が行われ、さらにそれらを用いた磁化測定がなされた。開発された手法では圧力6.3万気圧以下での量子スピン物質の常磁性磁化率測定に足る精度が得られており、このような超高圧下における殆ど全ての磁性相の評価に適用可能であることを示している。

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原論文は以下からご覧いただけます。
Design of Opposed-Anvil-Type High-Pressure Cell for Precision Magnetometry and Its Application to Quantum Magnetism
Naoka Hiraoka, Kelton Whiteaker, Marian Blankenhorn, Yoshiyuki Hayashi, Ryosuke Oka, Hidenori Takagi, and Kentaro Kitagawa, J. Phys. Soc. Jpn. 90, 074001 (2021).

金属元素であるニオブ(Nb)とタンタル(Ta)はよく似た性質をもつ元素であり、ニオブを含む物質とタンタルを含む物質は同様の性質を示すことが多い。しかし、これらをパラジウム(Pd)とテルル(Te)と組み合わせた物質Nb2Pd3Te5とTa2Pd3Te5は、同じ原子配列をもつにもかかわらず、全く異なる性質を示す。ニオブを含むNb2Pd3Te5は超伝導体であるが、Ta2Pd3Te5は変わった絶縁体的な振る舞いを示し、他の元素を置換することで初めて超伝導を示すことが見出された。この発見は励起子絶縁体という奇妙な絶縁体状態の性質の解明に繋がる。

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原論文は以下からご覧いただけます。
Superconductivity in Nb2Pd3Te5 and Chemically-Doped Ta2Pd3Te5
Naoya Higashihara, Yoshihiko Okamoto, Yuma Yoshikawa, Youichi Yamakawa, Hiroshi Takatsu, Hiroshi Kageyama, and Koshi Takenaka, J. Phys. Soc. Jpn. 90, 063705 (2021).

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