JPSJ

Journal of the Physical Society of Japan (JPSJ)は、日本物理学会が刊行する月刊誌で、創刊以来、レベルの高い論文を出版してきました。各号は、Full Papers, Letters等のオリジナル論文から構成され、随時、Invited Review Papers, Special Topicsを掲載しています。最新の論文は、オンライン公開後、約1か月間無料でご覧いただけます。[> JPSJホームページ]

注目論文 (Papers of Editors' Choice)

  • 毎月の編集委員会では、注目論文(Papers of Editors' Choice)を選んでいます。その日本語による紹介文を日本物理学会誌とJPSJ注目論文に掲載しています。注目論文はオンライン公開後1年間無料で閲覧できます。関連した話題についての解説がJPSJホームページの「News and Comments」覧に掲載される場合もあります。

最新のJPSJ注目論文

電流によって誘起される超伝導ドメイン

スピン三重項超伝導の電流-電圧特性を解明するため、カイラルp波超伝導体に外部から超伝導電流を加えたとき超伝導状態の変化を理論的に考察した。外部電流によって超伝導ドメインが新たに形成され、それによって強いヒステリシスを有する特徴的な電流-電圧特性が生じることが示した。この結果は、電流-電圧から超伝導対称性に関する手がかりを掴むことができることを示唆している。

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原論文は以下からご覧いただけます
DC-Current Induced Domain Wall in a Chiral p-Wave Superconductor
Thibaut Jonckheere and Takeo Kato, J. Phys. Soc. Jpn. 87, 094705 (2018).


分子内自由度と結合したモット転移の観測


 擬2次元有機伝導体は、モット転移、超伝導、スピン液体などの多彩な電子相を示し、強相関電子系の恰好の舞台として研究されてきたが、 一方で有機物質特有の分子内自由度と電子相関由来の物性がどのように関連するのかはよくわかっていない。 最近、上記物質群に属するβ-(BDA-TTP)2I3の電気的磁気的性質が様々な圧力下で調べられた結果、低圧のモット絶縁体状態で活発であった分子末端の運動が、加圧による金属化と同時に抑制されることが観測された。これは、電子相関に起因する金属-絶縁体転移が分子内自由度と結びついていることを示している。

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原論文は以下からご覧いただけます
Mott Transition Coupled to Molecular Motion in a Quasi-Two-Dimensional Organic Material
Ryosuke Takehara, Kohei Nakada, Kazuya Miyagawa, Tomofumi Kadoya, Jun-ichi Yamada, and Kazushi Kanoda, J. Phys. Soc. Jap. 87, 094707 (2018).


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